2020年1月24〜25日、藤田医科大学大学院保健学研究科 学位論文発表会が開催されました。急性期・周術期分野では医師から論文指導を主体とした文献研究を修士論文で行っています。今年度は9名の大学院生が発表を行いました。
・低ナトリウム血症の鑑別と治療における合併症の予防 石原和郎(指導教員:佐藤俊充)
・超音波検査による末梢動脈疾患のスクリーニング 蟹江明裕(指導教員:佐藤俊充)
・透析患者におけるSAVRの代替治療としてのTAVIの可能性 中西准(指導教員:佐藤俊充)
・大腿骨骨折の術前および術後に合併する深部静脈血栓症のスクリーニング 本庄麗実(指導教員:佐藤俊充)
・NPによるFASTの正診率向上を目的とした教育と評価の検討 伊藤智佳子(指導教員:伊東昌広)
・海外におけるナースプラクティショナーの医療過誤から考える診療看護師のリスクマネジメント 木島一美(指導教員:伊東昌広)
・気胸を発症したICU患者への肺超音波の有用性とピットホール 伊禮美央(指導教員:植西憲達)
・Flo Trac/Vigileoを用いた循環管理の有用性と検討 仙石あずさ(指導教員:植西憲達)
・有機リン中毒の症候と治療の検討 水野皓介(指導教員:植西憲達)
今年度は超音波を用いた論文の内容が多かったですが、NP(Nurse Practitoner)は診療スキルとして心エコー、腹部エコー、他にもPOCUS(point-of care ultrasound sonography)として血管エコーや肺エコーなども行います。今回の研究課題でもあったように正診率を上げるためにはかなりのトレーニングと経験が必要です。当大学院では、講義・シミュレーション演習で超音波の知識と技術を学び、大学病院での臨床実習では医師、FNP(Fujita Nurse Practitoner)指導の下多くの経験を積む事ができます。
藤田医科大学院でのNP教育は、1年次は各専門の医師から医学教育を受け、2年次は医師に同行した実習を行い、そして医師から論文指導を受けるという一環した教育を受ける事ができます。その指導・サポートに現在は修了生であるFNPが加わり、将来のNP像を描きながら大学院での学習を深めていく事ができます。
藤田医科大学では2021年度新入生を大募集しています。
問い合わせ:藤田医科大学 酒井博崇 fnp-saka@fujita-hu.ac.jp
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